ホーム » Google認定MLエンジニア » チーム間連携によるデータ・モデルの管理 » 【Google認定MLエンジニア】Vertex AI Feature Storeにおける特徴量エンジニアリング完全ガイド

【Google認定MLエンジニア】Vertex AI Feature Storeにおける特徴量エンジニアリング完全ガイド

✅ はじめに

Vertex AI Feature Store は、GCP上で機械学習パイプラインにおける特徴量の生成・バージョン管理・共有・再利用を一元管理できる重要なコンポーネントです。本記事では、試験にも頻出の「特徴量エンジニアリングに関する設問」をベースに、実務・試験の両面で活用できる知識を体系的にまとめます。


📌 基本概念:Vertex AI Feature Store の役割

  • 機械学習における特徴量を一元的に保存・管理
  • トレーニングとオンライン推論において一貫性ある特徴量を提供
  • 他プロジェクトやチームと再利用・共有が可能
  • 特徴量のバージョン管理と系譜管理(lineage) を内蔵

🔧 特徴量エンジニアリングにおける4つの中核タスク

1. 特徴量の作成(Feature Creation)

  • 正解Vertex AI Feature Store を直接使用して作成(例: create_feature メソッド)
  • 非推奨
    • 外部の BigQuery や Dataflow を介しての前処理(無駄なレイヤー追加)
    • TFX を使った変換(実現可能だが非効率)

試験のポイント:

「Vertex AI の組み込みツールを使うのが最も効率的」と覚えておく。


2. 特徴量のバージョン管理(Feature Versioning)

  • 正解feature versioning を Vertex AI Feature Store の機能で直接実装
  • 利点:
    • モデルの再学習やアップデートにおいて変更履歴を追跡できる
    • チーム内で一貫したデータ基盤が保てる

試験のポイント:

「全問共通で登場、最重要項目」:すべての正答選択肢に含まれていた。


3. 特徴量の共有と再利用(Feature Sharing & Reuse)

  • 正解export_feature 関数を使って他チーム・プロジェクトと共有
  • 試験での立ち位置
    • 主役ではないが、再利用性とコラボレーションを促進する副次的ベストプラクティス

4. 特徴量の系譜管理(Lineage Tracking)

  • 正解:Vertex AI の組み込みツールで lineage をトラッキング
  • 意義:
    • どのデータからどの特徴が生まれたか追跡でき、データ品質とコンプライアンス向上に寄与

🚫 非推奨パターンと注意事項(CAUTION ALERT)

方法 理由
Dataflow や BigQuery による外部前処理 機能的には可能だが、非効率で複雑化を招く
Vertex AI Workbench での特徴量管理 できるが、Feature Storeの専用機能の方が効率的
TFX での変換処理 Vertex AI内で完結すべき処理を外部に出すのは非効率

📝 試験に向けた要点まとめ(EXAM FOCUS)

  • 🔹 **「バージョン管理」**は最優先で覚えるべき。
  • 🔹 **「Vertex AI Feature Store を直接使う」**が前提。
  • 🔹 「前処理や統合を外部ツールで行う」ことは誤答になりやすい
  • 🔹 「Lineage管理とFeature共有」も適切な文脈で選ぶと得点につながる。

📚 おわりに

Vertex AI Feature Store は、単なる特徴量保存の場所ではなく、データ品質・共有性・変更追跡性すべてを担保する基盤です。効率的な設計と運用は、モデルの精度だけでなく、チーム全体の生産性にも直結します。試験では上記のベストプラクティスを意識しながら、選択肢のニュアンスに注意しましょう。