Tableauでは、データの「グループ化」は、視覚的にも分析的にも非常に便利な機能です。特にバー チャートなどの視覚化において、ラベルを使ったグループ化はよく使われます。この機能の本質と、それが実際のビューに与える効果について、以下に体系的にまとめます。
📌 グループ化とは?
項目 | 説明 |
---|---|
定義 | グループ化とは、複数のディメンションメンバーをひとまとめにして、新たなカテゴリ(Group)を作成すること。 |
使用例 | 「東北」「関東」「中部」などの都道府県を「東日本」としてまとめる等。 |
使用場面 | データのカテゴリを単純化し、比較や傾向の把握をしやすくする。 |
🛠 グループの作成方法
方法 | 操作例 | 備考 |
---|---|---|
ビュー上で選択して右クリック → Group | バー チャートで複数のバーをCtrl+クリックで選択し、右クリックから「Group」 | |
データペインで右クリック → Create → Group | ディメンションフィールド上でグループ化 | 細かい制御が可能 |
🎯 グループ化した際の変化
観点 | 結果 |
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表示(ビュー) | 選択したメンバーが1つのマーク(バーなど)として統合表示される。色も同じになる。 |
データペイン | 新たなグループフィールドがDimensions shelfに追加される。 |
フィルタや色指定 | グループとしての扱いが可能に。色分けも一括設定される。 |
❓ 試験で問われるポイント
On a bar chart, grouping by labels results in which of the following?
正解:(b) A new mark is created which consolidates all members of the group
- ✔️ b が正解な理由
グループ化すると、複数のメンバーが1つの新しいマーク(バー)に統合されて表示されます。これが視覚的に最も明確な効果です。 - ❌ a の誤り:ラベルによるグループ化は可能です。
- ❌ c の誤り:ビューも変化します(統合バーが表示される)。
- ❌ d の誤り:色だけではなく、マークそのものが統合される。
💡 補足:グループとセットの違い
比較軸 | グループ | セット |
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表示の影響 | マークが統合される | 表示は変わらない(フィルタ条件として使うことが多い) |
作成目的 | 視覚的な単純化・分類 | 条件に基づくデータ抽出・フィルタリング |
柔軟性 | 固定的(静的) | 柔軟(動的にも設定可) |
✅ まとめ
- グループ化は、複数のカテゴリを統合して新たな分類を作成する機能。
- バーチャートでのグループ化は、新たなマークの統合表示が生じるのが特徴。
- この操作は、分析の精度と見やすさを高める重要なステップであり、試験でも頻出の知識項目です。
この記事は、Tableau Desktop Specialist 試験に向けた理解を深めるとともに、実務でのグラフ設計にも役立つ知識です。必要に応じて、演習や実際のダッシュボード作成で試してみることをおすすめします。