ホーム » データサイエンス » Tableau » 【Tableau】Extracts vs Live Connections の違いと使い分け

【Tableau】Extracts vs Live Connections の違いと使い分け

~パフォーマンス・オフライン・機能性の観点から理解する~

✅ 1. 概要

Tableau ではデータ接続方式として、次の2つがあります:

接続方法特徴
Live Connectionデータソースにリアルタイムで接続して常に最新のデータを取得
Extractデータを Tableau に取り込み、保存されたスナップショットを使用(.hyper ファイル)

✅ 2. Extracts を使うメリット(Live との比較)

項目ExtractLive
(a) 機能性Count Distinct など一部の計算が可能一部制限あり
(b) オフラインアクセス可能(インターネット不要)不可(常に接続必要)
(c) パフォーマンス高速(特に大規模データ)データベース性能に依存
(d) 最新性定期更新 or 手動更新常に最新(即時反映)


✅ 3. Extract の詳細な特徴

🧠 a. 追加機能(計算の柔軟性)

  • Count Distinct、Top N フィルター、集計関数など、Live では対応しない一部の機能が使える。
  • 特に、データベース側が対応していない関数でも Tableau 側で処理可能。

📶 b. オフラインでの利用

  • 抽出ファイル(.hyper)をローカルに保存できるため、サーバに接続しなくても分析可能。
  • 出張やクライアント先などでの利用に便利。

🚀 c. パフォーマンス向上

  • 必要な行・列だけを抽出することでファイルサイズを削減。
  • 大規模データベースに対するクエリ数を削減し、ダッシュボード表示を高速化。
  • Aggregated Extract(集計済み抽出)やインクリメンタル更新も可能。

🚫 4. Extracts の制約

  • データが常に最新という保証はない。
  • 更新にはスケジュール設定または手動更新が必要。
  • 特に日々変化するリアルタイムデータが重要な場合(例:株価、在庫)、Live 接続が優位。

✅ 5. 使い分けの判断ポイント

状況推奨接続
高速性や機能重視Extract
オフライン利用が必要Extract
常に最新データが必要Live
簡易なフィルタやダッシュボードのみLive(設定が楽)

🔚 結論とまとめ

Extract を使うべきケース:

  • Count Distinct など Live では制限される計算が必要なとき
  • オフラインで作業したいとき
  • データ量が多くて Live 接続だと重いとき