以下は、企業がマーケティング活動を進める上での取引形態や判断基準についての体系的整理である。説明文中の空欄①~⑩に入る語句を選択肢から選べ。
1. 企業間の取引の基本構造
- 企業はマーケティングを推進するにあたり、
自社内(自社グループ内)で業務を行うか、外部企業に委託するかを選択できる。- 前者を空欄①と呼び、後者を空欄②と呼ぶ。
- 企業は、状況に応じて どちらが効率的かを判断 する必要がある。
2. 統合と取引の選択基準
企業が統合を選ぶか取引を選ぶかの基準は、主に以下の3つである。
- 生産コストの条件
- 自社内で製造した方がコストが低ければ統合が有利。
- 特に、空欄③の違いによってコストが変動する。
- 資源蓄積の問題
- 原材料や部品を内製化することで、設計や生産に必要な空欄④を社内に蓄積できる。
- 将来的な競争力の強化につながる場合、統合を選ぶ意義が高い。
- 取引コストの問題
- 取引相手の探索や交渉、結果確認にかかるコストを空欄⑤という。
- このコストが大きい場合には、取引より統合が有利となることがある。
3. 取引コストの具体的要素
取引コストには以下のプロセスが含まれる。
項目 | 内容 |
---|---|
① 相手の探索 | 誰に委託するかを調べるコスト |
② 条件の交渉 | 価格・数量・納期などの調整コスト |
③ 結果の検証 | 納入された製品やサービスの確認コスト |
- これらの総和が空欄⑥である。
4. 取引コストと機会主義的行動
- 取引コストが高まる理由の1つに、取引相手の機会主義的行動がある。
- 機会主義的行動とは、契約の不完全性を利用して、相手が自社に不利な条件を押し付けようとする行為を指す。
- 特に、仕様や性能を確認しづらい製品・サービスの場合、調達先が空欄⑦をとる余地が大きくなる。
- したがって、取引先の選定にあたっては、このような行動を空欄⑧する必要がある。
5. 機会主義的行動が起きやすい条件
- 機会主義的行動が発生しやすいのは以下の条件である。
- 製品・サービスが空欄⑨である場合
- 取引相手の数が空欄⑩されている場合
選択肢
空欄①の選択肢
A. 統合
B. 取引
C. 商流
D. 社会的品揃え
空欄②の選択肢
A. 取引
B. 統合
C. 投資
D. 価格政策
空欄③の選択肢
A. 最適生産規模
B. 機会費用
C. 割引率
D. ARPU
空欄④の選択肢
A. 技術やノウハウ
B. 余剰人員
C. 需要予測
D. 取引先ネットワーク
空欄⑤の選択肢
A. 取引コスト
B. 生産費用
C. 機会費用
D. 調達リスク
空欄⑥の選択肢
A. 総合コスト
B. 取引コスト
C. 調整費用
D. 契約費用
空欄⑦の選択肢
A. 社会的責任行動
B. 機会主義的行動
C. 無駄な支出
D. ARPU最大化行動
空欄⑧の選択肢
A. 奨励
B. 軽視
C. 警戒
D. 放任
空欄⑨の選択肢
A. 複雑
B. 単純
C. 不要
D. 規格化
空欄⑩の選択肢
A. 増加
B. 規格化
C. 限定
D. 標準化
解答・解説
- 空欄①=統合
→ 自社内(自社グループ内)で行うことは「統合」。 - 空欄②=取引
→ 外部企業に委託する場合は「取引」。 - 空欄③=最適生産規模
→ 生産コストの条件として、最適生産規模との違いに言及。 - 空欄④=技術やノウハウ
→ 資源蓄積の問題として、技術やノウハウが社内に蓄積できる。 - 空欄⑤=取引コスト
→ 探索・交渉・検証コストをまとめて「取引コスト」と呼ぶ。 - 空欄⑥=取引コスト
→ 表の総和は「取引コスト」。 - 空欄⑦=機会主義的行動
→ 仕様や性能を確認しづらい場合、調達先が機会主義的行動をとりやすい。 - 空欄⑧=警戒
→ 取引相手の機会主義的行動を「警戒する必要がある」。 - 空欄⑨=複雑
→ 製品やサービスが複雑な場合に機会主義的行動が発生しやすい。 - 空欄⑩=限定
→ 取引相手の数が限定される場合に機会主義的行動が発生しやすい。