概要
Snowflakeは、従来のオンプレミス型のデータウェアハウスとは異なり、完全にクラウドネイティブなDWHソリューションとして設計されています。Snowflakeは特定のクラウドプロバイダーに依存することなく、複数の主要クラウドサービス上で利用可能です。
🏗 対応クラウドプラットフォーム一覧
クラウドプラットフォーム | 主な特徴 | サポート地域例 |
---|---|---|
AWS (Amazon Web Services) | 最初にSnowflakeが対応したクラウド。機能が最も成熟している。 | us-west-2 (オレゴン), ap-northeast-1 (東京) など |
Microsoft Azure | エンタープライズ向けに強み。Active Directoryとの連携などがしやすい。 | eastus, japaneastなど |
Google Cloud Platform (GCP) | BigQueryユーザからの移行も意識。AI/ML連携にも適応。 | us-central1, asia-northeast1 など |
✅ 現時点でSnowflakeが「ホスト」できるのは上記3つのクラウドに限定されています。自社の要件に応じてクラウドプロバイダーを選択し、Snowflakeインスタンスを作成することが可能です。
🌐 マルチクラウド対応の意義
Snowflakeはクラウド依存を回避し、マルチクラウド戦略をとることで、以下のような利点を提供しています。
- ✅ データレジデンシー要件の遵守(各国・地域の規制に対応可能)
- ✅ 災害復旧と冗長性の強化
- ✅ 既存のクラウド環境との統合が容易
- ✅ Cloud Provider Lock-in の回避
🔄 クラウド間のデータ共有(Snowgrid)
Snowflakeはマルチクラウド・リージョン間での安全なデータ共有を可能にする「Snowgrid」機能を備えています。たとえば、AWSにあるアカウントとAzureにある別のアカウント間でも、データを物理的にコピーせずに共有することが可能です。
📝 補足:Snowflakeアカウント作成時のクラウド選択
アカウント作成時には以下の設定を選ぶ必要があります:
- クラウドプロバイダーの選択(AWS / Azure / GCP)
- リージョンの選択(例:ap-northeast-1)
- エディション(Standard / Enterprise / Business Critical など)
まとめ:試験対策ポイント
覚えるべきこと | 内容 |
---|---|
対応クラウド | AWS, Azure, GCP |
マルチクラウドの目的 | 柔軟性・冗長性・規制対応 |
Snowgridの意義 | クラウド間・リージョン間のシームレスなデータ共有 |